犬の困った、ワン!ポイントアドバイス—⑦

嫌がること(嫌なこと)は少しずつ慣らす
例えば、誰かに手を握られる。それも、取り立てて好きというわけでもない相手から。
「やめて!」と声を出しても、相手はその言葉を無視して、握ろうとしてくる。
間違いなくあなたは、手を使って相手の手を払いのけようとするはずです。
我々の手に変わる働きをするのは、犬の場合、口です。
手で払いのける代わりに、犬は口を使って払いのけようとする。
それが、すなわち、詰まるところの、いわゆる犬の「噛みつく」という行動です。
例えば、足拭きをしようとすると噛みついてくる。それは、「やめて!」と自分に近づいてくる、触れようとする手を、口で払いのけようとしている。ただそれだけ。そういうことなのです。

嫌なことが嫌でなくなれば・・・
でも、手を握ってきた相手が、好きな相手、嫌なことをしてこないことが確信できる相手ならどうでしょう。
取り立てて「やめて!」と、「払いのける」行動は起こさないはずです。
要は、取り立てて好きというわけでもない相手に触られるのは、「嫌なこと」だけど、
好きな相手、嫌なことをしてこないことが確信できるなら同じことでも「嫌じゃないこと」になる。
同じ行為でも、嫌だと思っていることは排除しようとするが、そうでなければ排除することはない。
すなわち、足拭きが「嫌じゃないこと」になれば、犬は噛みつかなくなる。
もちろん手を握られることも痛みを伴うほど強く握ってくるなどしたら別です。
好きな相手でも、「やめて!」となるでしょう(痛みを伴うほど強く握られるのは嫌なことだから当たり前ですが・・・・・・)。
足拭きはどうでしょう?
痛みが伴うわけではありません。
「やめて!」と噛みつく犬は、足拭きが嫌なことだと思ってしまっているだけ、ということなのです。

困った行動は体験させない
体験を繰り返せば繰り返すほど得意になっていく、逆に体験ができなければ不得意になっていく。
前回お話したこの大原則(=困った行動は体験させない)が当てはまるのは、結果的にいいことが起きる行動にだけ、ではありません。
結果的に嫌なことがなくなっている行動も同様です。
軽度な場合は、足拭きであれば表面にチーズなどを塗った、舐めとるのに時間がかかるリックマットを使用するといいでしょう。
舐めとるのに夢中になっているうちに足拭きを済ますことができます。
一生それでもいいと考えるのであれば、それで問題が消失してしまいます。
いやいや、いつかはリックマットなどを使用しないでも足拭きができるようにしたい、というのであれば、嫌がらない段階から少しずつ慣らす必要があります。

嫌がることは少しずつ慣らす
足を拭かれる一連の流れをいくつかの段階に分けると、
①目の前にウエットティッシュなどを手にした飼い主の手が出現
↓
②その手が足に近づいてくる
↓
③その手が足に触れる
↓
④足を少し上げられる
↓
⑤足裏を拭かれる、となります。
もっと細かく分けることもできます。
②だけでも、a.その手が50センチの距離まで近づく→b. 40センチの距離まで近づく→c. 30センチの距離まで近づく・・・・・・という具合にです。
まず重要なのはフードを口にできる段階を見極めることです。
10センチの距離でなら「どうにか」フードを食べられるが、それ以上近づけると食べられなくなる、というのであれば、10センチの距離まで手を近づけてはフードをあげるということを繰り返します。
繰り返していくと、「どうにか」という距離が「なんでもない」距離へと変化していく。
10センチの距離が「なんでもない」距離になると、5センチの距離でもフードが「どうにか」食べられていく
・・・・・・この繰り返しで目標まで慣らしていくことが可能となるのです。

プールに入る前には、消毒用の浅いプールを通過した、あれと同じようなもの。
「リックマットを用意しても噛みついてくる場合はどうしたらいいか。
その場合は、足拭きをしないようにします。
バスタオルを2枚用意し、1枚は水や除菌消臭効果のある液体を湿らせてトレーに敷き、もう一枚は乾いたままでトレーの外に広げる。
散歩から帰ってきたら、湿らせたバスタオルの上を歩かせ、その後乾いたタオルの上を歩かせる。当面はそれでよしとします。
そして一方で、先に記した方法で嫌がらない段階からの慣らしを行います。
以上が「嫌なことをなくすために行なっている行動」への基本的な改善方法です。
究極は、飼い主は「嫌なことをするはずがない」「大好きな」存在、という信頼関係を構築することです。
大好きな相手に手を握られることは、「嫌なこと」の真逆、「うれしいこと(いいこと)」になりますからね。
その信頼関係を構築するためにあるのが、数ヶ月かけて行うしつけのトレーニングということでもあるのです。
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