犬の困った、ワン!ポイントアドバイス—①

時代とともに変化する犬のモンダイ行動

さて、何からお話ししましょう。

そうですね、まずはことの発端から。

「ドッグパスをお持ちの方を含め多くの飼い主さんが犬のしつけや問題行動に悩んでいるようなので、ぜひLineを通じてワンポイントアドバイスをしていただけないか」、とドッグパスを管理運営している社)ジビエペットフード協会代表の高橋さんからオファーがありまして・・・

そして「やります、やります」と身を乗り出して、この連載が「はじまり、はじまり」となった次第です。

家庭犬インスラクターの資格を得て犬のしつけ方教室をスタートさせてから25年、様々なご相談にお答えをして参りました。

四半世紀の間、犬の飼い方も、犬に求めている姿も変化してきました。そしてその変化に伴いご相談の内容も変わってきました。

飼い方が変わってきたから故に、それまで問題とならなかったことも問題となる。

そうですね初回は、このかつて問題とならなかった問題が、現在では問題となるという問題(問題という2文字が多いという文章の問題はさておき)についてお話をいたしましょう。

飼い方の変化に伴い問題となった代表的な犬の行動は・・・

様々な調査からわかるのは、2002年までは外飼いの犬が過半数を占めていたということ。またなぜ犬を飼うのかといった問いかけに、防犯目的という答えをあげる方が2010年頃まではそれなりの割合でいたこと、です。

しかし、現状においては純粋の外飼いは6%を切っています。防犯目的で犬を飼うという人も、その割合はパーセントで示されないほど少なくなっています(記されている調査項目の最小値は3.4%程度防犯目的で犬を飼うという人はおそらくそれ以下)。

住宅事情も異なります。私は東京の中野で育ちましたが当時周辺の家々は60坪100坪といった一戸建てが多かったものです。それが相続に伴い集合住宅に建て替えられたり、土地売却後その跡地に20坪程度の家が立てられたり・・・その結果、同じ土地面積に住む人の数は今やかつての何倍にも増えています。

隣人との距離が極めて近い。ここで問題となってきたのが、犬の吠え声です。

かつて重宝がられていた犬の吠え声は、犬を飼う目的が異なり不要なものとなり、逆に

現在においては苦情の元となってしまったわけです。

適切なトレーニングをしなければ、犬はよく吠えるようになる

まず飼い主に知ってほしいことがあります。
犬は適切なトレーニングをしなければ番犬に育っていくということを、です。

「いやいや、うちは<お座り><お預け><お手><おかわり><よし>をしっかり教えている」といわれる方が少なくないでしょう。

でも、もし食べ物を目に前にさせてそれらを行っているのなら、それはまさに番犬にするためのトレーニングといっていいでしょう。

番犬の時代には、実際それらができていれば、よくしつけられている(トレーニングされている)といわれたものです。

でも、あなたが望む犬の姿は番犬なのでしょうか。

もし、そうでないのなら、食べ物を目に前にさせて<お座り><お預け><お手><おかわり><よし>だけを教えているだけでは不十分なのです。というよりも、求める姿によっては、そもそも教える必要がない、教えること自体が(特にオアズケは)弊害になる場合もあるのです。

なぜ犬を飼うのか。犬にどのような姿を求めるのか

近年において私が相談にお答えした飼い主の全てが室内で犬を飼い、
「子供のようにリビングを自由にさせたい」
「お出かけや旅行などにも同伴させたい」
「多くの楽しい時間を共有したい」
「様々な人から可愛がられたい」

そうした姿を犬に望んでいます。

癒しの対象であり、関係性でいえば共生関係といえる姿を望んでいる。

共生関係? そんなの当たり前じゃないかと思いになるかもしれません。しかし、かつての番犬が圧倒的多数を占めていた時代は、犬との関係は服従関係が望ましいとされていたのです。

ある意味犬に求めている姿は、少し前と今では180度違う。

求める姿が違えば、教える内容も、教え方も変える必要がある。
しかしながら実際は、教える内容も、教え方も変えていない。それでは望むような姿には、犬は育ってくれないのです。

吠え声の問題に限らず、ほとんどの犬の困った行動の根本的な原因は、実はここにある。

でもご安心ください。もしもあなたが犬との共生を望んでいるのなら、話は簡単です。

なぜなら共生関係を望むのであれば、犬に何を教えたらいいか、どう教えたらいいか、何をしたらいけないか、その全てがすでに明確にされているからです。

・・・

さてさて、話はまだまだ続きますが、ここで少し休憩を挟むことといたしましょう。続きは次回、“ To be continued ”ということで。



ワンちゃんのしつけでお困りの方、ぜひ私たちに声をおかけ下さい


東京にある犬のしつけ教室「 Can ! Do ! Pet Dog School 」は、犬の行動学、行動心理、学習の心理学、行動分析学、さらには脳科学に基づいた最新のトレーニング(子犬のしつけ、成犬のしつけ直し、問題行動の改善)方法を追究している、家庭犬のためのしつけ方教室です。

店名Can ! Do ! Pet Dog School
住所〒154-0012
東京都世田谷区駒沢2-20-6
電話番号TEL:03-6770ー1301
営業時間10:00~18:00
休業日月・火・金
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